5人の王子とお姫様!
「ちなみにね、みっつーがE組で、ふーがB組。他はみぃーんなA組だよ」
「……え、琉羽も?」
「あぁー、やっぱり信じらんないー?
あははっ、僕なんか死に物狂いで勉強して、運良くA組に滑り込んだだけだから。聖は真面目だし、くーは天才型だから、僕が一番の下っ端っ」
「へぇ」
「……んんー、今のは突っ込むところだよ?」
琉羽が、Aクラス。
なるほど、意外なことはやっぱり起こるものなんだ。
「あ、あとね、集会の並びはSクラス通りだから間違えないよーにね」
そこまで徹底して分ける理由が果たしてあるのかどうか。
叔母さんの考えることだから、全く理解できない…。
聞いたことを頭に叩き込んでいて、ふと、思い出す。
「職員室…」
言うと、琉羽は思い出したように口元に手を持って行った。
「あっ、そっかぁ……先にそっち行かなきゃだよね」
失敗失敗、と最後には笑って案内してくれた。