秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
わたしは、渾身の力を込めて・・・右手の拳で尚人の頬を殴りつけた。

お父さんの分も全部・・・。

尚人がバランスを崩してその場に倒れこんだ。

「これでいい。」

わたしは泣いていた。

「もう恨まない。お父さんの分も殴ったからね!
だから、尚人も忘れなさい!わたしのことなんてグダグダ考えてないで好きな人探しなさいよね。
わたしは佑介を愛してる。だから、佑介と生きていくから!」

言ってやった。
尚人は目を見開いてわたしをしばらく見ていたが、突然笑った。

「ククククッ・・」

しばらく肩を震わせて笑っていたけど、キリッとした表情でこちらを見た。

「さすが華だよ。
ありがとう。華。俺も頑張るよ。」

そして、私たちは握手をして別れた。
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