秘密の恋～絶対に知られちゃいけない恋だったのに～

けど、やっぱり夜になって華を抱くと、華の気持ちは伝わってくる。

俺を好きでいてくれる気持ち。
愛してるってこういうことなんだって・・・。

「華。愛してる。」

華が寝た後俺は華の額ににキスをした。

お前がいなきゃ生きていけないな・・・俺。


◇

「瀧さん！あの・・・」

会社を出ると小早川が待っていた。
え？待ち伏せ？

「なに？」

「今お帰りですか？」

「そうだけど」

こいつヤバイ女か？
もう8時半だぞ？いつから待ってたんだ？

「やっぱりだめですか？ごはんご馳走したいんですけど・・・」

「ダメだね。」

すたすたと駅に向かって歩き出す俺。
こういうのは冷たくあしらうに限る。
なのに速足でついてくる。

「おい！ついてくるなよ。
俺はもうお前と個人的に会うつもりはない。あのとき世話になった礼はしただろ？
金輪際会社の前で待ってるなんてことはやめてくれ。
俺には婚約者がいんだから。」

うしろからついてくる足音はなくなった。
ったく・・・やめてくれよ。


◇

そして・・・

その電話は日曜日の昼下がりにかかってきた。

俺は華とおそい朝昼兼用の飯をくっているところだった。