秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
『ああ。映っとらん。
あの日はお前はシンガポールに行っていて留守だったからな。
正真正銘、俺とミカちゃんと及川だけだ。
しばらくつらいかもしれんからお前も及川支えてやれよ。
しかし、俺もさすがにアモーレ行けないな。しばらく自粛だ。』

そういうと高らかにはははと笑った。

『今から奥さんの機嫌取りに高級料理食わせてくるよ。』

『はぁ・・・』

この狸おやじにはやっぱりかなわない・・・。
さすが部長というかなんというか・・・。



そして華を見ると・・・
深呼吸をひとつ・・・した。

「来るべき時がきた・・・。
いつかこういう時が来るんじゃないかって・・思ってたの。」

「華。絶対認めるなよ。シラを切り通せ。」

「うん。わかってる。
明日実さんは絶対言わないし、お店でも偽名使ってたし、アモーレから漏れる心配はない。
どこから漏れたのかわからないけど、ウソは突き通す。」

華の瞳は決意に満ちていた。
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