秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~


尚人と再会するとは思っていなかった。
もう二度と会いたくなかったし、会うこともないと思っていた。

嫌な思い出が頭の中をめぐる。
結局、どうして帰ったのか思い出せない。
気づけば部屋にいた。

佑介のことも気遣うこともできず・・・どう思っただろう・・・?

わたしの態度がヘンだと思ったに違いない・・・


アパートの部屋に入ると同時に佑介に電話をかけた。
佑介の声が聴きたかった。

『もしもし。』

佑介の声。わたしの態度がおかしいと思っているだろうに、ふつうに話してくれる。

『今帰った。
明日から仕事、がんばる。
佑介、無理しないでね。』

『わかってるよ。
華こそ大丈夫か?しんどかったら仕事休めよ。』

『大丈夫だよ。
休んだらたまるだけだからちゃんと明日から出勤するよ。』

『なら、いいけど・・・。
週末・・・絶対帰国するから。また金曜日部屋で待ってて。』

『うん。』

ありがとう佑介・・・何も聞かずに優しい声で語りかけてくれる佑介の心遣いが・・・うれしかった。
< 94 / 146 >

この作品をシェア

pagetop