あいつと過ごした時間
そして、2週間後…
待ちに待った日がやってきた。

俺は朝から何度も鏡をみていた。


ーガチャ


はやと「おう!」

「おう!」

はやと「大丈夫か?」

「大丈夫!!」

はやと「無理すんなよ」

「おう!さんきゅー」


俺らは、たわいも無い話をしながら待ち合わせ場所に向かった。

遊園地に着くとあいつらは、先に着いていた。

はやと「あいつら、はえーなw」

「だなw」


多分普通だったら急ぐ所だろうが、はやとは急かすこともなく俺のペースに合わせて歩いてくれていた。


みゆき「やっと来たーーー」

はやと「お前ら何時からいたんだよw」

みゆき「30分位前?w」


そんなたわいも無い会話さえ微笑ましかった。


それから、俺らは色んな乗り物へ乗った。
楽しくて、仕方がなかった。
でも…
その気持ちとは裏腹に俺の体調はどんどん悪化していた。


はやと「そろそろ昼にするー?」

「ぁあ。そうだな。」


みんな好きなものを頼んでいた。


はやと「食わねーの?」

「ぁあ。まだ腹減ってないー」

はやと「ふーん。」

「なんだよ」

はやと「べつにー」


俺は、みんなが食べている所を見ていた。


ご飯も食べ終わりみゆきの案でもう一度ジェットコースターに乗ることになった。

でも、流石にもう一度乗ったらヤバイ…
俺は疲れたことにし、みんなで乗ってくるように話した。


はやと「俺便所寄ってから行くで、先ならんどいて!」

そう言うと、あい達は歩き始めた。

そしてはやとは俺の所へ来た。


はやと「お前顔色悪いぞ」


やっぱりはやとに気づかれていた。
俺は大丈夫と伝えたが、はやとは引かない…

はやと「お前バカか!なんかあったらどうすんだよ」

「少し休んだら治るから大丈夫だよ!やっぱりはやとにはバレちゃうなw」


俺は笑ってみせた


はやと「バレちゃうなwじゃねーよ。」

「www 。あいつに、あいにはぜってえーゆーなよ」


俺は、なにがなんでもあいにはバレたくなかった。


はやと「こうへいお前、あいの事すきなんか?」


はやとはなんでもお見通しだな。
俺は正直に答えた

「まあーな。だから余計バレたくねーんだよ。かっこわりーだろ?w」

はやと「そう言う問題じゃねーんだよ」

「まあ休んでるで、はやくみゆきの所戻ってあげなw」

はやと「は?!」

「バレバレw早く行ってこい!」

はやと「おっおう!ちゃんと休んでろよ!」

「わかってるって!」


はやとは一度左手を挙げ走っていた。


はやとありがとう。
そう心で呟き俺はポケットに入れておいた薬を口の中へ放り込み、一気に水で流し込んだ。

< 6 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop