5年目の遠距離年の差恋愛


最初は1ヶ月に一回会ってて、頻繁にラインとか電話で連絡とってたけど、そのうち会うのは3ヶ月に1回、連絡も毎日おはようとおやすみくらいになって、電話なんか1ヶ月に1回出来ればいいほうで。


ほんとは奥さんがいて子供もいるんじゃないかとか、風俗にかよってるんじゃないかとか、どんな仕事してるんだろうとか、いろいろ考えて。


寂しくなるのだって当たり前。


仕事忙しい人だって自分に言い聞かせて極限まで我慢しては、耐えれなくなって一気に吐き出しちゃってケンカになる事を何回も繰り返した。


本当にもう無理と思って、3ヶ月に一回会える日の前日夜に、キャンセル料かかったとしても航空券キャンセルするね、ごめんなさい。ってラインしたんだ。


それからいろいろ、沢山の事を話した。


泣くの嫌いって分かってたけど、これで終わったらどうしようって怖くて、涙が止まらなかった。


でも分かって欲しくて、泣きながら話して話した。


その結果、分かったことは、大切にしてくれてた事。


それから、はっきり言葉にはしてくれないけど、彼の思いがなんとなくわかるようになった。


それと、少しだけラインする回数が増えた。


それだけで、寂しさが軽くなって、ちゃんと信頼出来るようになったんだ。


まあ、付き合って1年目の話だけどね。


懐かしい。


そう思いながら流れる景色に目を移す。


綺麗な夜景。


彼の親指が私の手をスリスリしてくる。


こんな事、最近はベッドの中でしかなかったのに。


何を考えてるのかしら。


いつもの気まぐれ?


「なあ、」


「ん?」


「こっち来いよ。」


「は?」


ここ車の中なんですけど、しかも運転中なのに何言ってんだろ。


この人こんなにバカな事言う人だったっけ?


あ、もしかしてシーズン中多忙だったから忙しさに頭がおかしくなっちゃった?


「桜の頭はエッチばかりだな。」


「え、ちがうの?」


「看護師の免許とれたらこっちに来てほしい。後少しで国家試験だろ。」

< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop