夢の番人

マネージャーサイド

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「安曇君、次の稽古５分前に呼びに来るからね」とサキヤの楽屋の入り口でテーブルに突っ伏ししているサキヤに向かってカリンは話す。

「うぃ〜」

「返事は『ハイ』でしょう」

「ヘーイ」

「もう‼︎」とバタンとドアを閉める。

(いつも５分前って安曇君には言ってるけど本当は１０分前なんだよね、寝起き悪いから)と思いつつ共有スペースに向かって廊下を歩きなかなかスマホ画面を見るそこにはこっそり撮った時代劇の舞台の宣伝用に撮ったサキヤの侍姿の写っていた。
(やっぱりカッコいい‼︎サキヤは何着ても似合う時代劇もいけると思ってたんだよねー小鳥遊君には悪いけど、これで視野が広かった。)

♪♪♪ ♪♪♪と突然スマホが鳴る、カリンは慌てながらスマホをタップする。

「ハイ、前野です、いつもお世話になっております………はい………はい………えっ！本当ですかありがとうございます………はい今後とも安曇をよろしくお願いします」とスマホを切る。

「やったー」と心の中で叫び握りこぶしを作った。