金木犀


ギクリという言葉がピッタリ来るような俺の態度を見て



「何したんだよ?」



それはそれは低い声で俺に詰め寄る。




「いや・・・あの・・・・」




俺が冷や汗書いてタジタジになってるところへ




「あ!いたいた!慶太!進捗はじまるって!」



ダイがタイミングよく入ってくる。



「ってお前、何そのカッコ、寝起き?」



ネクタイもしてないよれよれのシャツにボサボサの頭をした俺を見て呆れたように言うダイ。




「進捗、俺が出るよ。ダイ、午後からの資料そろえといて」



俺を横目で睨んだあと喫煙室を出るトヨさん。



「はーい」



ダイは場の雰囲気を察知したのか、作ったような笑顔を作る



トヨさんが喫煙室を出たあと、俺の側により



「何したの?トヨさんスゲー機嫌悪かったけど。」



興味津々と言った感じで聞いてくる。




「うるせーよ。」



俺はくしゃっとタバコを灰皿に押し付け、喫煙室を出た。










俺、マジで殺されるかも。





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