金木犀


けいちゃんの彼女・・・になっちゃった・・・



にやける顔がなおらない。



あの後、ソファーでけいちゃんとしゃべってたんだけど・・・・
















ソファーに座り、けいちゃんと向かい合う。


「俺、トヨさんに殺されそう・・・」


私の肩におでこを乗せけいちゃんがつぶやく。


やわらかい髪がほっぺにあたってくすぐったい。


「大丈夫だよ。けいちゃん信頼されてるし。」


「そーかなー・・・・でも奈々のことになるとなぁ・・・」


「大丈夫って。」


「んー・・・・」


「・・・・・けいちゃん?」


「・・・・・・・スー・・」


肩に乗るけいちゃんの頭が重くなった。



え・・・・?寝てる・・・?



確認しようと首をすこし動かすと


コテってソファーの背もたれに倒れたけいちゃん。


ぐっすり眠ってる。










よっぽど疲れてたのかな・・・


それなのに私に会いに来てくれたの?


そんな事が嬉しくてたまらない。



ソファーで眠るけいちゃんに私の部屋から毛布を持ってきて掛けた。



横に座って寝顔をじっと見つめる。



「けいちゃん。だいすき」



小さくつぶやくと



「ん。」



返事?


寝言かな?


はは、かわいい。






< 29 / 51 >

この作品をシェア

pagetop