触れられないけど、いいですか?
「わ、私からだなんて、そんなの無理……!」
多分、今の私は顔が真っ赤だ。
誰かに対してこんな風に恥ずかしくなって、心臓がドキドキするのなんて、生まれて初めてだ。
翔さんに対してだって、さっきまでは触れられないように気を付けなくちゃって思っていたのに、どうして今はこんなにドキドキしているの?
どうして……キスしてなんてとんでもないことを言われているのに、ドキドキするばかりで逃げ出したいと思っていないの?
この気持ちは……何?
「さあ、早く。勿論、嫌なら無理にとは言わないけど」
そう言って翔さんは、さっきまでよりも更に顔を、唇を、近付けてくる。
加速する心臓。
壁と翔さんに挟まれているとはいえ、きっと逃げ出すことも出来る。
彼の言葉通り、キスするのが本当に嫌ならしなくていいはず。
だから、これはあくまで私の意思なのだろう。
自分の意思で私はーー
ほんの一瞬。だけど、確かに。
私は自分から彼に口付けた。
多分、今の私は顔が真っ赤だ。
誰かに対してこんな風に恥ずかしくなって、心臓がドキドキするのなんて、生まれて初めてだ。
翔さんに対してだって、さっきまでは触れられないように気を付けなくちゃって思っていたのに、どうして今はこんなにドキドキしているの?
どうして……キスしてなんてとんでもないことを言われているのに、ドキドキするばかりで逃げ出したいと思っていないの?
この気持ちは……何?
「さあ、早く。勿論、嫌なら無理にとは言わないけど」
そう言って翔さんは、さっきまでよりも更に顔を、唇を、近付けてくる。
加速する心臓。
壁と翔さんに挟まれているとはいえ、きっと逃げ出すことも出来る。
彼の言葉通り、キスするのが本当に嫌ならしなくていいはず。
だから、これはあくまで私の意思なのだろう。
自分の意思で私はーー
ほんの一瞬。だけど、確かに。
私は自分から彼に口付けた。