特別な日常〜Xmas限定短編集〜
最近の日課。
それは飲みながら昔撮った祐希との写真を見ること
本当に祐希は私を好きなのだろうか
たまに不安になる。
祐希は頑張っているんだからって思い直すけど
今日は酔いすぎたのか涙まで出てくる始末だ。
プルルルルルルル♪
ディスプレイにうつる好きな人の名前
会うわけでも無いのに髪を整える、
「はい」
『もしもし?佳奈?』
「どうしたの?」
『今日は帰れそうに無いや。ごめん』
謝らないでよ。
ただでさえ涙をこらえてるんだから
「平気だよ。」
まるで自分に言い聞かせるように嘘をつく
『あの、リビングの引き出し開けてくれない?』
ここはあまり開けない引き出し
何かうちに忘れ物でもしたのだろうか
「え?なに、これ」
目の前には小さな正方形の箱
『メリークリスマス。
いつも我慢ばっかりさせてごめん。
これからも
一緒にいれる時間は少ないかもしれないけど
佳奈のいる家に帰りたい。
結婚してください』
「…ふぇっ…グスッ…祐希…っ」
『返事は?(笑)』
そんなのもちろん
「よろしくお願いします////」
『よかったぁ!これからもよろしくなっ』
「うん!」
私の冷え切った心は一気に温まりました