学園スパイラル~七不思議編~
「階段もないし」

 数えながら降りると一段、増えているというものだ。

 あれは単なる数え方の違いである事が多いのだが本来、七不思議の中に入っていてもおかしくはない謎ではある。

「十二段の階段がうちには無いとかかな」

「それは考えられるね」

 ただ、別に十二段である必要はそれほど無いような気はする。

 勿論のこと、十三段になった方が恐怖は増すのであるがしかし、段数に拘わらず数に変動があれば誰しも奇異な事象に畏怖の念は拭えない。

 ともあれ、全ての謎が揃った。いまこそ、動き出すときだ。
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