俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
桜花国の街並みや衣装には、驚くことばかりだった。またみんなで旅行に行きたい。

そして、タンバリー国は暖かくて過ごしやすかった。食べ物もおいしい。

対策本部のメンバーたちの顔と思い出が、蘇る。

ジャックと剣の勝負をしたこと、フローレンスがお菓子を作ってくれたこと、リーが怪我を診てくれたこと、小町が街を案内してくれたこと、アレックスがからかってきた時のこと、イワンが怖い発言をしたこと……。

そして、リリーに恋した思い出。

貴族なんて嫌いだった。でも、そんな俺に希望を与えてくれた。俺を守ってくれた。強くて、優しい、太陽のような女性……。俺の、愛している女性。

口で言うのは恥ずかしい。でも、言えないまま会えなくなって後悔などしたくない。

もう、言う言葉は決まった。

俺はベッドに潜り込み、意識を手放した。



最後になるかもしれない会議の日。今日まで、世界平和対策本部がどうなるかは聞いていないし、新聞にも載っていなかった。

身支度を済ませ、家を出る。涼しい風が、俺の頰を撫でた。
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