クリスマスの夜に

メイリアはまやみが生み出した思念の幻影。その姿はまやみに変わる。
だが僕はその経過を見ることはできなかった。
この世界にいられる時間が迫っていたのだ。

僕はこの世界に自分の意思で来たわけではない。だから、ほんの一時の時間しか存在することが許されなかったのだ。

もう残りすくない時間。それは僕がこの世界から消滅することを意味している。
また、元いた世界に僕らは戻ることはできないだろう。
でもそれでいい。
僕は罪を犯したのだから。
だから、僕たち二人はバツを与えられた。
僕たち二人は罪深き人間なのだから。
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