世界でいちばん ~最高の愛~
私はその場を後にし急いでお店へと向かった。

そして10分後

琉架の店に着いた。

その時。

「おねえさん!」

後ろから話しかけられた。

振り返ると琉架のお店で何度か会ったことのある人だった。


向こうも気づいたようで。


「ん?あ?!おねぇさん!琉架さんの。」

丁度よかった私はこの人に琉架の書類を渡してもらおうと考えた。

「あ、あのこれ!琉架に渡して…」

欲しいという前にその子は興奮気味に。

「あの!俺!琉架さんに憧れてこの道に入ったんです!」

「働くなら琉架さんの店でって思って」


その子はさらに興奮気味に喋り続ける。


「そうなんだ!あの!これ琉架に渡し…」

「あ!俺!蓮(れん)ていいます!」

またまたさえぎられた。

「あー。蓮君か!あの!それでこの書類琉架に…」

また、また、またさえぎられた。

「あー。琉架さんですか?さっき出かけられましたよ?」

「だから。この書類琉架に渡してほしいの!」

やっと言えた。

「あー。分かりました。お任せ下さい!」

「ありがとう!お願いね。」

私が帰ろうとすると。

「あれ?帰られるんですか?もうすぐ琉架さん帰ってこられると思いますが?」

今は会いたくない。


「今日は帰る。またね!」


私はお店を後にした。
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