世界でいちばん ~最高の愛~
「大丈夫?怪我とかしてない?」

私に優しく声をかけてくれた。


「大丈夫…。です。」

私はそう答えた。


「そっか!よかった!おねぇさんも、嫌なら嫌ってちゃんと言いなよ?」

「おねぇさんこれからどこ行くの?もしよかったら俺送ってあげるよ?」

その言葉に私は。


「どこにも行かない。行くとこないの。ただ歩いてただけだから。」


私の言葉にその男は。


「そうなんだ。じゃあ、もしよかったら俺の店行かない?」


私はその誘いに乗ってしまった。


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