俺様御曹司は期間限定妻を甘やかす~お前は誰にも譲らない~
「話を戻すが、俺はお前が妻だと世間に公表したい。悪い虫が寄ってきたら困るからな」
「そんなわけ……」
「ある。お前が無自覚すぎて俺がどれだけ心配してると思うんだ? 勤務中、この指輪は肌身離さず持っておくように」
熱のこもった視線に反論できなくなる。
気にしすぎだ、とは言えそうにない。
「退社したらすぐに薬指につけろ。その指輪を毎日見て、俺の妻だとしっかり自覚しろ」
甘い命令に戸惑いつつ頷くと、再び彼に抱きしめられた。
耳に届く彼の鼓動に心が締めつけられる。
壊れ物を扱うかのような優しい手つきと温もりをもう何度感じただろう。
この腕の中を居心地よく感じ始めている自分が怖くなる。
「ああ、それとお前の家は今日からここだからな」
「え?」
「結婚発表は譲歩しただろ? これ以上は譲らない」
にやりと口角を上げる姿はまさに確信犯だ。
「そんないきなり、荷物だって……!」
「これから届く」
その言葉が合図のように階下のエントランスから呼出音が鳴り響いた。
廊下を進み、オートロックを解除した彼が私を液晶モニターの前に手招きする。
お邪魔します、と小さく呟いて采斗さんの隣に並ぶ。
何度見ても長い廊下と広すぎるリビングに圧倒される。
目に映ったのは幾つもの段ボールを抱えた配送業者の姿。
「そんなわけ……」
「ある。お前が無自覚すぎて俺がどれだけ心配してると思うんだ? 勤務中、この指輪は肌身離さず持っておくように」
熱のこもった視線に反論できなくなる。
気にしすぎだ、とは言えそうにない。
「退社したらすぐに薬指につけろ。その指輪を毎日見て、俺の妻だとしっかり自覚しろ」
甘い命令に戸惑いつつ頷くと、再び彼に抱きしめられた。
耳に届く彼の鼓動に心が締めつけられる。
壊れ物を扱うかのような優しい手つきと温もりをもう何度感じただろう。
この腕の中を居心地よく感じ始めている自分が怖くなる。
「ああ、それとお前の家は今日からここだからな」
「え?」
「結婚発表は譲歩しただろ? これ以上は譲らない」
にやりと口角を上げる姿はまさに確信犯だ。
「そんないきなり、荷物だって……!」
「これから届く」
その言葉が合図のように階下のエントランスから呼出音が鳴り響いた。
廊下を進み、オートロックを解除した彼が私を液晶モニターの前に手招きする。
お邪魔します、と小さく呟いて采斗さんの隣に並ぶ。
何度見ても長い廊下と広すぎるリビングに圧倒される。
目に映ったのは幾つもの段ボールを抱えた配送業者の姿。