一匹狼と野良猫。


ベッドの向きがこちらに頭が向いているので

彼の顔は見えない。



「んー、ゆいだ。」



虚ろな目で見上げるようにこちらを見る滉牙さん。



........初めて名前呼ばれた。



驚いて立ち尽くしていると

彼はゆっくり手招きする。



「ゆい、おいで」

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