一匹狼と野良猫。


魔法にでもかかったかの様に、

滉牙さんへゆっくり近づく。



そしてベッドの前に立つ。



彼は右腕を額に当て、カーテンの隙間から

差し込む日差しに片目だけを細めて開ける。

そして空いてる手で私の腕を掴んだ。



「眠い。寝よ」



そう言ってベッドに引きずりこまれる。

そしてぎゅーっと抱き締められる。

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