一匹狼と野良猫。
「私達も乗りましょ♪」
そう言って軽々と馬に跨る玲花さんを見よう見まねに
自分も挑戦してみるが上手くいかない。
何度やっても跨がれず、呆然と
ピンクの可愛らしい馬を見つめていると
ひょいっと視界がいきなり高くなった。
後ろから身体を持ち上げられ、
跨りやすいようにしてくれた。
すんなり馬に跨り、そちらを向くと
微笑む滉牙さん。
「あ.....すみません
ありがとうございます」
「んーん、面白かったからいいよ」
彼はそう言って自分も馬に跨る。