一匹狼と野良猫。


滉牙さん。

滉牙さん、

お願い。



「な、まえ。呼んで.....」



目に溜まった涙が零れる。

彼は一瞬驚いた表情をしてまたすぐに微笑む。



「ゆい」



その言葉に、心拍数が上がる。

決して恐怖ではない。

なんとも言えない感じ。


彼はこちらに優しく微笑みかけてくれ

頭をゆっくり撫でてくれる。

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