一匹狼と野良猫。


「大丈夫だった?」

「あ.........はい」



上からこちらを覗き込む彼に、

必死にコクコクと頷く。



後ろから抱き締められる形のまま、

カートの間に挟まれて逃げられない様に

ホールドされる。

...........確保された。



戸惑っていると滉牙さんは満足そうに

そのまま歩き出す。

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