一匹狼と野良猫。
「って、何言ってんだろうね。俺」
下を向いたまま、無気力な笑顔。
「情けな。
こんなんだからダメなんじゃんね」
苦しい笑顔に、こちらも苦しくなる。
両手でそっと彼の頬に触れ、額に口付けをした。
驚いた表情の滉牙さん。
「私が夢に魘された時、
フラッシュバックが起きた時、
部屋で一緒に寝た......時、
滉牙さんが今みたいにしてくれました。」
驚いた表情の彼は、硬直したまま。
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