一匹狼と野良猫。


「じゃっ♪
1週間帰れないからよろしくねー♪」




元気よく出ていく玲花さんを

滉牙さんと2人で見送る。

1週間もいないのか.......。



「さ、仕事しよ」



滉牙さんはリビングに戻ろうと歩き出し、

その後についていく。


遊んでいたトランプを片付け、

滉牙さんが仕事しやすいスペースをつくる。


仕事中だけかけるメガネ姿に

目が離せず、準備をする彼を見つめる。




「........急にタイガ来たからビックリしたでしょ。

アイツ見た目はヤンキーだけど
いいやつだから、安心してね。」




パソコンを開きながら彼が呟く。



「はい.....
とても滉牙さんを大事に思ってるって実感しました」

「.......やばい、
アイツに大事に思われても1mmも嬉しくない。 」




うげ。と舌を出す滉牙さん。




「けれど、滉牙さん、
タイガさんといる時、楽しそうです」

「そう見える?
鬱陶しい時が大半だよ」

< 387 / 624 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop