一匹狼と野良猫。
「うっせえな!!! 泣くんじゃねえ!!!」
何をしていても、何もしていなくても
癇に障る事があれば容赦なく殴る。
「黙れや!!!
何の役にも立たねえクソガキが!!!」
こちらに向けられるのは暴言ばかり。
「ねぇ、親から金貰えたしパチ屋行かない?」
「あ?いくら貰ったん」
「今月ちょーやばいって言ったら
10万くれたー♪」
「最高じゃん!!! さっさと行こうぜ!!!」
力なく床に転がる私には見向きもせず
せっせと家から出て行く。