一匹狼と野良猫。
逆さまの世界が目に映る。
目の前には、怒りで血走った目の男。
足首だけを持たれ、
握る力が強くちぎれそうなくらい痛い。
「てめえ!!!
ふざけたことやってっとマジで殺すぞオラ!!!」
宙吊りの私をベランダの柵の外に出す。
「死にてえのか!!? あぁ!!??
死にてえなら死ねよオラァ!!!」
ゴミを見るような眼差しに、
次々浴びせられる罵声に、
涙が出た。
ただ心配して欲しかった。
ただ私を見て欲しかった。
ただ笑顔を向けて欲しかった。
ただ、
ただそれだけなの。