後悔のその先に
来世もあたしの子供になってほしいな。

お母さんより』

涙が落ちる音がした。

ポタポタとこぼれ落ちる涙の数は

お母さんとの思い出の数。

溢れる涙が、あたしの瞳に

10年前の風景を映し出す。

お母さんの背中。

優しい笑顔。

温かい手。

全てが蘇る。

お母さんにはもう会えないけど、

もう話せないけど…

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