~ジラソーレ・ひまわり~(礼文島から愛を込めて)
聡は、話を続けた。
それは、夏海には、信じられない辛い話だった。
あの日、夏海と聡が礼文に発った日、颯太は匠達と帰って行った。匠は、颯太の様子が、少しおかしいと思っていた。
次の日、颯太が匠達のアパートに来た。
そして、会社を辞めたと言うのだ。
あの日、最後にどうしても夏海に会いたかった。
その日は、大事な仕事が入っていたが、休めないのを承知で休んだ。そして、勤めたばかりの会社を辞めた。
聡は、話を続けた。
それから颯太は、スキー場の仕事へ行くといって、北のほうにあるスキー場へ、働きに行った。場所を聞いたけど、はっきりは言わなかった。ケータイの電波は届かないからと、それだけ言い残して。
夏海は、最後まで話が済む前に、もう涙が溢れていた。
「颯ちゃん、どうして…。」
夏海は、こぼれる涙で頬が濡れていた。
聡は、話終えると夏海に言った。
「母さんごめん。俺、黙ってようと思っていたんだ。でも、そんなにあいつの事、好きだったなんて。」
「ありがとう、聡。連絡取れない理由が分かっただけでも…、良かった …。」
夏海はその日から、颯太の事が気になって、何をするにも上の空だった。
春は、必ずやってくる。
雪解けとともに、礼文の花々が目を覚ます。
夏海は、やつれた顔は見せられない。
聡とともに、民宿を切り盛りしなければならない。
忙しい日々が、始まる。
それは、夏海には、信じられない辛い話だった。
あの日、夏海と聡が礼文に発った日、颯太は匠達と帰って行った。匠は、颯太の様子が、少しおかしいと思っていた。
次の日、颯太が匠達のアパートに来た。
そして、会社を辞めたと言うのだ。
あの日、最後にどうしても夏海に会いたかった。
その日は、大事な仕事が入っていたが、休めないのを承知で休んだ。そして、勤めたばかりの会社を辞めた。
聡は、話を続けた。
それから颯太は、スキー場の仕事へ行くといって、北のほうにあるスキー場へ、働きに行った。場所を聞いたけど、はっきりは言わなかった。ケータイの電波は届かないからと、それだけ言い残して。
夏海は、最後まで話が済む前に、もう涙が溢れていた。
「颯ちゃん、どうして…。」
夏海は、こぼれる涙で頬が濡れていた。
聡は、話終えると夏海に言った。
「母さんごめん。俺、黙ってようと思っていたんだ。でも、そんなにあいつの事、好きだったなんて。」
「ありがとう、聡。連絡取れない理由が分かっただけでも…、良かった …。」
夏海はその日から、颯太の事が気になって、何をするにも上の空だった。
春は、必ずやってくる。
雪解けとともに、礼文の花々が目を覚ます。
夏海は、やつれた顔は見せられない。
聡とともに、民宿を切り盛りしなければならない。
忙しい日々が、始まる。