俺のものになってよ

「関係ないって、お前ら一応付き合ってんだろ？だったら…」


「だからフリだっつってんだろ。それにわざわざ言う必要もない」



その言葉が、あたしの胸をナイフのように切り裂く。




「お前…やっぱまだあのこと引きずって…」



「うるせーな！！違うっつってんだろ！」



三橋くんの言葉に急に声を張り上げて鋭く睨みつける青木くん。



思わずびくっと肩を揺らす。



あのことって…何？




「ねぇ、青木く…」


だからそれを知りたくて、青木くんに話しかけるけど



────スっと、あたしの方なんて一切見ないでそのまま横を通り過ぎる。



…え