繋いだ指が示す未来


私はサッサとご飯を食べて
片付け始めた。


「誰かと食べると楽しいな。

俺、今までひとりだったから」


矢倉は寂しそうな顔をして私を見た。


「な、なに」

あまりにも私をじっと見るから
警戒してしまう。


「ねぇ、今度からさ

2人で食べよう」

矢倉が顔を赤らめて
もじもじしていた。


フッ。

「おい!今鼻で笑ったな!!」

「いやあ、ごめんごめん」

「俺、頑張って言ったんだよ」

わかってる、わかってる。

馬鹿にするつもりはないけど
すごく可愛らしく見えたんだ。


「いいよ。食べてあげる」

また意地っ張りな態度をとったけど
矢倉は満面の笑みで立ち上がった。

「じゃあ明日もここで」


私たちは幽霊教室を後にした。


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水面におとしもの 水面下にわすれもの - - - - - - - - -▷◁.。 時旅神社の周りは 冷たい砂利で埋まっている。 神社から見える町の景色は 今は墨を塗り広げたみたいに 真っ黒で 海との境もよくわからない。 暗闇の中にぽつぽつと 明かりが見えるだけだ。 僕はどこかでわかっていた。 もうすでに最高の夏休みとは 程遠いものになってしまっていると。 - - - - - - - - -▷◁.。 ふたりで過ごす 最初で最後の夏休み ❁❁❁❁❁❁ Start▹▸12/9 End▹▸12/26 ❁❁❁❁❁❁ ひとことでも感想くださると 嬉しいです!

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