瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~
「なぁに? 固まっちゃって。やだ、緊張してるの?」
「あは、撮影なんて、したことないので……」
「大丈夫よぉ、あたしと二人だけだし、内部資料用でせいぜいプレスリリースくらいしかオモテに出ないから」
「プレスリリース?」
「ああ、主にファッション業界向けに告知するとか、そういう感じね。だからリラックスしてよね」
「は、はい」
大きなメイクボックスの中にはカラフルなパウダーやリップグロスが置かれていて、キノコさんがブラシでそれをひとなでして、あたしの頬に、まぶたに、花を咲かせる。
まるで魔法。
違う自分になったみたい。