探偵助手、最後の事件
「探偵が紅茶を出した相手は俺だからだ」
「刑事さんが?どうして先生とお茶をしていたのですか?」
「この前事件を解決してくれた礼と事後報告をしただけだ」
「本当にそれだけですか?もしかして、刑事さんが先生を殺したのでは…」
「は?何言ってるんだ?」

私の言葉に刑事さんは眉間にシワを寄せて私を睨みつける。凄んだ刑事に怯みながらも、私は自分の考えを口にする。

「刑事さんが犯人でしたら辻褄が合います。先生と親しくて、怨恨を持っているでしょうから」
「何で俺が探偵を恨まないといけないんだ?」
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