犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



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「浅香さぁーん♡コーヒーどーぞ?」



次の日の朝から、オフィスには愛華ちゃんの可愛らしい声が響き渡っている。



毎朝のコーヒーは今までと何も変わらないはずなのに、
私の気持ちが違うだけで、こんなにも、反応してしまうものなのか...。



隣の様子や浅香の表情が気になってしょうがない。



「浅香さん、そのネクタイ新しいやつですかぁ〜?
浅香さんにお似合いですね〜♡」


「おー。よく気づいたな。
ちょっと気分転換に新しいの買ってみたんだよなー。
桜木も、そのスカート似合ってる」


「えぇー♡ほんとですかぁ?
浅香さんにそんなこと言われたら、毎日これ履いちゃいます〜」


「いや、それはさすがに洗濯して?」


「うふふ。冗談です♡」



あの...。他所でやってもらってもいいでしょうか。

と言いたくなるような会話に私は朝からかなり気分が悪い。


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