犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
「浅香さぁーん♡コーヒーどーぞ?」
次の日の朝から、オフィスには愛華ちゃんの可愛らしい声が響き渡っている。
毎朝のコーヒーは今までと何も変わらないはずなのに、
私の気持ちが違うだけで、こんなにも、反応してしまうものなのか...。
隣の様子や浅香の表情が気になってしょうがない。
「浅香さん、そのネクタイ新しいやつですかぁ〜?
浅香さんにお似合いですね〜♡」
「おー。よく気づいたな。
ちょっと気分転換に新しいの買ってみたんだよなー。
桜木も、そのスカート似合ってる」
「えぇー♡ほんとですかぁ?
浅香さんにそんなこと言われたら、毎日これ履いちゃいます〜」
「いや、それはさすがに洗濯して?」
「うふふ。冗談です♡」
あの...。他所でやってもらってもいいでしょうか。
と言いたくなるような会話に私は朝からかなり気分が悪い。