犬猿だったはずの同期に甘く誘惑されたら



今日は疲れたし、お気に入りのゆずにしよう。と入浴剤を選んで、ちょっどいい湯加減のお湯にふぅ〜と浸かった。



頭が落ち着いたところで愛華ちゃんの言葉を思い出す。



『私、守屋さんの位置まで行けるように頑張ります!』



彼女は確かにそう言った。
私に、面と向かって。そう言った。



つまり、これは...乗っ取り宣言?!
というか、浅香の隣は私が貰うという宣戦布告なのではないか??



私ひとりでさえ、ここ数日間は浅香への気持ちであぁでもない、こうでもないと行ったり来たり悩んでたのに...。



そこにあの行動力抜群の愛華ちゃんが入り込んできたら、一体どうなっちゃうの?


もう考えるのもイヤになってきた〜


私はブクブクと鼻筋までお湯に浸けて、今後の自分の立ち振る舞いにもっともっと悩むのだった。



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