夏の魔法



「うまく渡せるかな…」

とある学校の日。僕は、魔法図書館で氷翠を待ちながら、空中に浮いていた。僕は深呼吸をしながら、とある物を手に握っていた。

「…美影!!」

僕を呼ぶ声がする。僕は、氷翠の方に向かって飛んでいく。

「氷翠、お誕生日おめでとう!」

と言って、プレゼントを渡した。今日は、氷翠の誕生日。僕は、その日のためにプレゼントを用意していた。

氷翠は「ありがとう!かわいい!」と言って幸せそうに笑う。その笑顔を見た僕は、優しく微笑んで「どういたしまして」と言った。

そこへ、琥白と紅月さんが現れた。

「琥白と瑠梨…?」

「若竹(わかたけ) 氷翠。お誕生日おめでとう、もう一度言います。私と友達に戻ってください!」

紅月さんが、氷翠にプレゼントを渡した。氷翠は、無言でプレゼントを受け取る。

氷翠は困った顔をしながら、この間とは違う答えを出した。

「私、瑠梨にプレゼントをもらえるなんて思っていなかった…」

少し顔を赤くした氷翠は、紅月さんに微笑んだ。

「ありがとう。私、瑠梨と友達に戻りたいです」

琥白が提案したのは、氷翠の誕生日に、紅月さんがプレゼントを渡して「友達に戻りたい」と伝えるということだった。

僕は「良かった…」と誰にも聞こえない声で呟いた。

窓から夏の日差しが降り注ぎ、僕らを祝うように輝いていた。
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