イジワル御曹司と契約妻のかりそめ新婚生活
とてつもなく甘やかされていると思う。息継ぎもままならないほどの愛情に、溺れてしまう。
これ以上ないくらい、大切にされている。
こんなにも、包み込まれるみたいに守られたことなんて、一度もない。言葉に飾り気はなくても、少なくとも、だからこそ真直ぐ胸に届いて心の中から温めてくれるから。
互いの熱を交ぜ合って、気を失うように眠った、翌朝。
まだスマホのアラームが鳴る前で、私は郁人の腕にしっかりと頭を抱え込まれていた。
頭上から微かな寝息が聞こえる。
大きく息を吸い込めば、郁人の体温と肌の香りがめいっぱい身体の中に染み渡った。
「……幸せだよ」
あなたがいれば、それだけで幸せ。
他に何もいらないくらい好きになれて、幸せだ。
番外編:あなたがいればいいのかも END


