実話、私は風俗女性記者でした!

3:ゴムの山?!

良く行く慣れた取材先は、駅から徒歩数分の雑居ビル。

いつものように、「またお世話になりますっ」とか言って、慣れたように取材対象の女の子が来るのを部屋でまっていた時の話。

「いやー、ごめんね。マオミちゃん、延長が入っちゃって。少し遅れそうなんだけど」

そして、いつもの遅刻宣言。

あー、いいですよ。
いつものことだし、ドタキャンよりずっとマシだからね。

「大丈夫です」と笑顔(営業スマイルともいう)で返事。

それから、待たされて、待たされて、待たされて。

「ごめんね、マオミちゃんシャワー浴びてるから」
とか
「ごめんね、今、衣装選んでるから」
とか、理由はどんどん変わっていくけれど、彼女は来ない。

ドタキャン臭くなってきた~。

よくいるんだよね。

顔出しができますとか言って、取材Okしたのに。

いざ取材になると、親にばれるとか、彼氏にばれるとか言い出してドタキャン。



クシュンッ。

同行したカメラマンがクシャミして、鼻水がちょっと顔を出した。

「きったない、ちゃんと拭いてよね」

「わりぃ、わりぃ」

そういって、ティシューの箱に手を入れたら空だった!

うはっ、鼻水、鼻水!!!

慌てて、予備を探そうと引き出しをあけたら……。

「これ、ヤバいっしょ?」
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