病み魔女の初恋?はすっごく心配なのです!

病み魔女は逃げられない。

「ユズカさん。」
私はちょっと気づいてしまった。

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 亜理桜様へ
昨日お伺いした者です。
病み魔法の使い手に選ばれし者だと言うこと、
覚えていらしていますか?これからは“病み魔女”
として活動して頂きます。これからよろしくお願い致します。
※なお、引退する場合はこの手紙を、
あの蝋燭で完全に燃やしてください。
 病み病み魔法所より☆
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場所
魔界区 6-6-6
魔界区 病み病み魔法所
ニゲ レ イカ ネ
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小さく、逃げ…れいかね?
逃げられ、いかね?
逃げられ、ないかね?

「逃げられないからね。自殺しても。」

「ユ、ユズカさんっ!?」

「ハァ…ハァ…」
私は、幻覚を見た…?
違う、これは現実だ。
現実だよ、ここは。

「もう…嫌だ。」
17時、5分。
お察しの早い方はお気付きだろうか。

「バスが発車致しま~す」
え!?嘘でしょ!?

「まままま待ってください!」

「…」

『ガチャン』
ドアが開いた。

「す、すみませんっ!本当すみません!」
謝るしかない…神だ…

「いえいえ。」

「あなた、お優しいんですね。」
え!?

「え!?いえいえ…そんなこと…」

「…もしかして、病み病み魔法の使い手ですか?」
あぁ。知名度一応高いんだ。

「あ…」

「あ、もうすぐ発車するので、座ってください。すみません…」

「あ、ごめんなさい…」

*
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