彼女はふわっと、彼はさらっと。

余裕なリョウくん


普段の仕事の様子はというと、仕事の先輩達も同期の子もみんなとっても優しくて凄く助かってる。

「よい、しょっ!ん〜〜〜っぅ、重い…いや!がんばれゆなっ!」

自分で応援したらこんな重たい物でも持てる!気がする!!

健「あー可愛いどうやったらあんな可愛くなる?」

「いやもう常に可愛いから、ふわっふわ」

りょーくんと健ちゃんがなんか話してる、手伝って欲しいのに。

マサ「ゆなちゃん大丈夫?手伝おうか?」

「えっ、あ!マサ先輩、大丈夫です私がんばります!ありがとうございます!」

マサ先輩は二つ年上の先輩。優しい〜〜

健「…マサ先輩、悪いな」

「分かってないゆなもまた可愛いわ〜あれ完全にわざと行ったよな〜」

「よっ、…と!…あれ?」

ぐら

やっと重たい荷物が持てたところで、よろけて誰かにぶつかってしまった。

トンっ

オウヤ「…っと、ゆなちゃーん危ないからちゃんと前見て」

よしよし

ぱあ…

「わ!オウヤ先輩〜!大丈夫ですよ」

マサ「くっそ…オウヤゆなちゃんのこと可愛い可愛いしてるしゆなちゃんも懐いてるからな…」

ふらっ

…あ、むり重たい倒れちゃう。実は持ってるもの、布団みたいなもので私の身体より大きいのを重ねて数枚。

健「っ」

「うわ」

ぐしゃ

「うぇえ…」

倒れたけど、その布団と一緒に、そしてそ布団の上にそのまま倒れたから怪我無し(笑)

ほっ…

「あの上か…良かった」

健「ほんと心配させてくれるな〜いつも」

マサ「やーゆなちゃんまじで可愛いよなぁ。抱き締めて受け止めてあげたい」

『やめろやめろ犯罪者になる、通報して欲しいのかよ』

『ゆなちゃんはほんと可愛らしいわよね、でもマサくんその愛し方は誰かさんへの絡みと同じよそれ』

…先輩達がまたなんか話してる??こけたから?そうだったら恥ずかしいなぁ…

タツ「ゆーなー」

「はあい〜?」

あ、タツ先輩だ。タツ先輩はね〜、一個上なんだけど、いっつも私のことお気に入りとか言ってくれて優しい人!

タツ「それ、大変そうだな?持つよ」

「ぅえ?!いいですよ!がんばりますっ」

タツ「いいから貸してみー」

ひょい

うわぁあ凄い、これ重たいのに、タツ先輩流石すぎる…!

「あ、じゃあ半分で!ありがとうございますタツ先輩だいすきです〜♡」

タツ「ゆなに愛してるとか言われたらもう全然なんでも持ってあげるけど」

「ふふふ♡残念ですが愛してるとか一言も言ってないです♡」

タツ「言うね。まじでゆなそういうとこも推し。可愛いわ〜」

『お前推しだからってゆなちゃんだけにデレデレしてまじで気持ち悪いな』

「ゆな、その半分もらうね」

スッ

「えっ?りょーくん?…ありがと!でも私持つ分がなくなっちゃう…」

健「あ、それももらっとく」

「えっ!?待っ、私なんも持ってない…っ」

マサ「ゆなちゃんはいいよ〜〜可愛いからいいよ!」

それは違う!!!

「マサ先輩!!ダメですよ…!甘やかさないでください!タツ先輩も健ちゃんも、りょーくんも。」

むううう

怒ってたら違う先輩達が来たし。

『ゆなちゃん、おいで、一緒に違う仕事行こっか』

「え?…で、でも、皆荷物持ってくれて…」

『いいのいいのあんな雑用団は』

『なんたってうちのお姫様だからな〜』

『お姫様は女子ワークでも致しますか?』

先輩達は私に甘すぎ…!!これじゃ私がダメダメになる!

リキト「お前可愛いからって許されると思うなよ。ちゃんと仕事しろ」

先輩達が甘やかすから、とは言えず同期のリキトに怒られてすごく腹立つ。

「は?わかってるし。がっつりしんどい仕事でもいいのでやらせてください!」

先輩達は優しくて助かってるけどたまには困ることもあるんだよね。嬉しいけど…。
< 12 / 13 >

この作品をシェア

pagetop