洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
「服を売れば、なんとか宿代は大丈夫。けど、あまり期待しないでくれ。高いとこは無理だ」
「私。いくつかアクセサリーも持ってきてるからそれ売ってお金にしてもいいよ」

私一人だと買い叩かれるけど、クルドがいてくれれば大丈夫だよね。

「いや、こんな村で高価な宝石のついた装飾品とか売ればおかしな連中に目を付けられる」

ひとまずクルドの着ている騎士服と、ここに来るまでにクルドが狩った獣の素材を売ってお金にするらしい。

「この村は2日ほどですぐ出る。水と食料だけ準備するだけだな」
「……ふぅん」

残念だ。
せっかくの村なのに。
私ががっかりしていると、クルドは見えないはずなのに「そんな仏頂面するな」と言ってくる。

「見えてないでしょうよ」

背中側なのに。

「見てなくてもわかる。ユナはわかりやすいから」

笑い含みの声にムッとする。
なんだかこのところクルドは私を子供扱いしている気がするのだ。
自分こそガキんちょのくせに。

年上としても、元魔王軍四天王としても一度懲らしめてやらなければなるまい。

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