洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
うぬぬ、と唸りながらいかにしてクルドに思い知らせるべきか悩んでいるうちに、宿屋に着いたらしかった。

まだいい考えが浮かんでいないのに。

私には当面クルドが必要。
だから物理的にポッキリするんじゃなくてできれば精神的にポッキリ折りたい。
やりすぎない程度で。


「なんだ?奇妙な顔して」

馬車のドアを聞いたクルドがそんな失礼なことをのたまってから私に手を差し伸べる。
若くても騎士だからか、こういうところは変に紳士的なのだ。

手を貸してくれたくらいで私の『クルド懲らしめ計画』は揺るがないがな!

クルドが選んだ今宵の宿は見るからに古い二階建ての建物だった。
けれど広さはわりとあるっぽい。
どうやら裏に馬車と馬を預ける倉庫もあるらしくて、それがここに決めた決め手のようだ。

クルドは建物から出てきた人間に馬車と馬を預けて、私の手を引いて中へ入っていく。

私はキョロキョロしながら、クルドのあとをついて行った。
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