洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
「是非ともよろしく~!明日またお待ちしております」

もみ手で私たちを見送るオヤジの襟首に、私は「あっ、ホコリが!」と手を伸ばした。

ホコリを取るフリで襟の裏に小指の爪ほどの小さな魔法具を忍ばせる。見た目はただの黒い虫だ。
見つかっても払い落とされるだけである。

「ああ、これはどうも、ありがとうございます」 
 
礼を言うオヤジに私はにこっと愛想よく笑ってやる。

胸の奥では「さあて、何か面白い話が聞けるかな?」とほくそ笑みなから。
< 76 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop