洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
ザザザ。

と雑音が入り始める。
これは便利道具だけど、込められる魔力がまだ少ないものであまり時間がもたない。

「もういいだろ。ああ、お茶でも入れてくれ」

雑音に紛れて小さくなったオヤジの声。
私はパチンと指を鳴らした。

面白い情報をくれたのはいいけど、受付嬢への『ぱわはら』といい、私を我が儘扱いしたことといい、お仕置きは必要だろう。

『すぴーかー』の向こうからオヤジの切羽詰まった悲鳴が聞こえた。

別に暴力的なことは何もしていない。
役目を終えた魔法具が一つポン、と火花を散らして燃え尽きただけ。

ただその場所が襟の裏からオヤジの頭頂部に移動するようにしただけだ。

被害はおそらく頭頂部のちびっとな円形ハゲくらいのものだろう。

サイズはたぶん小皿一つ分くらいかな?
カッパみたいな素敵頭になっていてほしい。
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