俺だけ見てろよ~御曹司といきなり新婚生活!?~

「高遠はそのドレスを着て式を挙げたいってこと?」
 

ツッコまれ、ハッとする。
そうかもしれない。でも……。


「いえ。相手もいませんし。ただの憧れです」
 

ハイペースで飲みすぎてるかな。
こんなことをペラペラと。


「その憧れ、叶えてやろうか?」
 

どういう、意味?
 
ふと彼を見つめると、熱い視線につかまって逸らせなくなり、しばらく息を吸うのも忘れていた。


「わ、渡会さん、酔いました?」
 

顔は赤くもなく、まったく素面に見えるけど。


「酔っていたとしても、こんなことは軽々しくは言わないさ。まあ、そのうち」
 

なにが『そのうち』なんだろう。

そっか。
酔ってるのは私のほうで、話を理解できてないのかも。
 

不敵な笑みを浮かべた彼が再び料理を食べ始めたので、私も食べ進めた。
 
フォアグラが添えられた子羊のローストは、舌がとろけそうなほどおいしくて大満足。

デザートのアフォガートまでペロリと完食してしまった。
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