忘れられないひと【完結】



「今日は金曜だしさ!
たまには付き合えよ、その子俺の幼なじみと友達だから」

「へぇ~、お前幼なじみなんていたのか?」

「まぁ、6歳も下だからさ
妹みたいな感じかな?でも可愛いよ!
山野なら、許すよ!」

「何を許すんだよ」

「いちおさ、可愛い幼なじみなんだよ
あいつが生まれた時なんて可愛くて可愛くて
俺、友達とも遊ばずにいつも、あいつに会いに行ってたな」


幼なじみ=恋愛感情にはならないのだろうか
そんなに、可愛がってたのなら
基本、優しい元木だからかなり過保護にしてた気がするな

元木は俺の考えがわかったのだろうか


「あ、ちなみに俺たちに恋愛感情は全くないしセックスもしてないから!」


「俺とは兄弟にならないから安心しな」と、肩を叩かれた
何が、兄弟だよ
聞いてないし


あ~、でも幼なじみか


彼女はいなかったからか、こういう場には何度か行ったことがある
20代後半からはあまり積極的には参加しなかったが、前半はそれなりに付き合いとして参加していた


でもベタベタしてきたり、スキンシップの多い女にやたらとくっつかれていた
結局どっかで知り合った女所謂、ナンパした女とのコンパが大半だった


幼なじみなら、知らないメンバーではない
出所がしっかりしてるしな
俺は珍しく「わかった」と頷いていた





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