ブライダルベールの花籠を君に【短編集】
人間は美しい。綺麗で、儚いものだ。恐怖心を心の底に隠して、笑って。

なんて、愚かで可愛い生き物なのだろう。



もし。

世界が終わるなら。
滅びてしまうなら、私は何をするだろう。



きっと。

大事な人と一緒に、いつもの日常を過ごす。そして、笑顔で、死んでいきたい。


最後まで、バカで愚かで、可愛くて、

愛しいものを、目に。脳裏に。焼き付けたいのだ。


それに、死が最後ではないのだから。

きっとまた、生まれ変わる。



だから。



また来世で。






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