マジ恋相手は高校生


電話の着信拒否設定を解除させ
電話をかけ ご飯に行こうと誘うが
都合が悪いと嘘ばかり言って
逃げる。


だからオレは次の手を用意した。


「小島さん オレはもうすぐ
インターンシップが終わって
この病院から学生に戻るんですけど
今後についてご家族にリハの説明を
させていただきたいんですよ
それも研修の一つなんです
協力してくれませんか?」
と萌香の父親を使うことにした。


もちろんリハの説明は
研修の一つ。


ただ本人に説明すればいいだけの話。


家族を揃えてくださいと言ったなんて
病院に知れたら減点になるだろうな。


だけどそうすれば萌香と会えると
思ったから。


平気な顔をして暮らしてたと思うと
腹が立つ
突然消えられたこっちの気持ちを
考えろ!って。



約束の日 家族が集まった
「あっ 娘さんですか?
はじめまして」
萌香の両親には初めてアピール。


「あ・・・は・・・はじめ
はじめまして・・・?」


突然振られた萌香は
戸惑い気味
少し笑えた。


「萌香 何をオドオドしてんだよ
先生がイケメンすぎるから
緊張してるのか?」
と萌香の父親が萌香に言った。


「違いますっ!」


「もぉ 本当にうちの娘27なんですけどね
彼氏がいないんですよ
そろそろ嫁に行かないと
貰い手がなくなるからね」


(彼氏いないのか・・・)


「父さん!関係ない話しないでよ」


親子の軽い言い合いが始まったようだ。


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