というわけで、結婚してください!
 


 十一時半か。

 鈴はもう寝たろうか、と尊は職場で壁の時計を見上げた。

 電話しても、メールしても起きてきそうだな。

 でも、起きて待ってたら可哀想だし。

 もう寝ろ、と一応、入れとくか、と思い、トイレに行くついでに、廊下で鈴にメールを送る。

『もうちょっとかかりそうだから、もう寝ろ』
と打つと、やはり、鈴は起きていたらしく、すぐに返信があった。

『まだ遅くなるんですかっ。
 支社長による、いじめですかっ』

『いや、支社長も残ってるんだ』

 一緒に残ってまで、俺を遅く帰らせるとか、熱心ないじめっ子だな、と笑う。
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