というわけで、結婚してください!
「あー、もうこんな時間ですねー」
とちょうど視界に入った尊の腕にある時計を勝手に見たあとで、
「あっ」
と声を上げると、なんだ? と見られる。
「いえ、手帳書かなきゃと思ったんですが、そういば、今日は持ってなかったです」
着の身着のままで連れ出されたからな、と思う鈴に、
「手帳?」
と尊が訊き返してくる。
「最近、ほら、夢が叶うようにいろいろ書く手帳とか、趣味のことを書き綴る手帳とか、流行ってるじゃないですか。
あれやってみようと思って書き始めたんですが。
あれもこれも書こうと思って、いろいろ混ざっちゃって。
最早、ただの日記になっちゃってるんですけどね~」
「……その手帳、今、持ってたら、どうする気だ。
『今日、教会から連れ去られました』とか書くのか」
と言われ、鈴は苦笑いする。
とちょうど視界に入った尊の腕にある時計を勝手に見たあとで、
「あっ」
と声を上げると、なんだ? と見られる。
「いえ、手帳書かなきゃと思ったんですが、そういば、今日は持ってなかったです」
着の身着のままで連れ出されたからな、と思う鈴に、
「手帳?」
と尊が訊き返してくる。
「最近、ほら、夢が叶うようにいろいろ書く手帳とか、趣味のことを書き綴る手帳とか、流行ってるじゃないですか。
あれやってみようと思って書き始めたんですが。
あれもこれも書こうと思って、いろいろ混ざっちゃって。
最早、ただの日記になっちゃってるんですけどね~」
「……その手帳、今、持ってたら、どうする気だ。
『今日、教会から連れ去られました』とか書くのか」
と言われ、鈴は苦笑いする。